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之卦 初陽
咸臨貞吉と易経にはある。仲間が志を一つにして一貫して事に臨めば吉。咸臨丸の命名の由来。 | ||||
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![]() ちたくりん [対外活動、世に臨む] 「臨はおおいに亨(とお)る。貞に利(よろ)し」と易経には書かれており、願い事が思い通りにかなうという大変良い卦じゃ。 運気がしだいに隆盛に向かうときであることを示しているので、おおいに自信を持って良い卦なのじゃが、変化が早いことにはくれぐれも注意して欲しい。 今は急速に運気が盛んになっていく時なのじゃが、それがピークに達して、いったん衰えだすと、下り坂も急でたちまち運が尽きることになるのじゃ。だからここは短期決戦、時機を見るに敏なるを要する。易経には「仲秋八月、陽気衰退ののときに至れば凶に転ず」ともある。そもそも万事好調なことにかまけて油断していると、驕りから次第に鈍感になっていき、周囲の環境の変化を感じ取れずに即応できずに、転落の坂を転げることになるのじゃ。良いことばかりが永久に続くわけではないことは肝に銘じておく必要があるじゃろう。 | |||
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